動物愛護とビーガン

米国カリフォルニア州のYou Tube本社で起きたYouTuberの逆ギレ発砲事件の容疑者のプロファイルには動物愛護者とビーガンという説明があったという。
ううむ、と思ったのは私だけではないだろう。というのは動物愛護やビーガンって、ESG業界でもお馴染みのテーマだからだ。
米国の株主提案では、Animal Humaineは毎年定番ネタだ。今春日本にも三井物産が持ち込むBeyond Meatはシリコンバレーやタイソン(食肉メーカー)も出資する本格的な植物性の模造肉でビーガン御用達だ。

動物愛護というと日本ではESG担当者でもほとんど本気にする人はいないが、米国では株主提案の定番だ。Animal Humaneより最近ではAnimal Welfareという書き方をするが、生き物を工場で生産するブラックな「畜産」に反対していると考えるとわかりやすい。
そこで、You TubeでAnimal Factory Farmingなどのキーワードを叩くと、ブラックな「畜産」に反対する動物愛護動画がたくさんでてくる。鳥かごにすし詰めにされるブロイラーや、身動きできない檻で一生を過ごす牛など、生き物を工場で生産するグロテスクを、やめるべきだと主張している。とすれば、結局のところビーガンになるしかない、となる。
こういった、倫理的に現代の畜産に反対する動物愛護派の人たちもいるが(全員がビーガンかどうかは不明)
ESG投資家たちがConcernするのはそれだけではない。
Factory Farmingが使いすぎる穀類、水、出しすぎる温暖化ガス、環境破壊、使いすぎの抗生物質や鳥インフルエンザがもたらすヘルスリスクなど、畜産はサステナブルでなさすぎるのだという。さらに、人口100億時代のタンパク質枯渇、畜産による動物性プロテインでは不効率すぎる。そこで植物性タンパク質(人造肉)のスタートアップに注目が集まっているのだ。(昆虫に注目する人もいるが)

このFactory FarmingのESGリスクを投資家に認識させようというイニシアティブが、FAIRR(Farm Animal Investment Risk and Return)で、Jeremy Coller氏が創ったものだ。Coller氏はPEのマネージャーで、あまり関係ないが、あのGPIFの水野CIOのexボスでもある。FAIRRとShareActionが組んで、プロテイン枯渇に備えようというエンゲージメントのキャンペーンも行っている。ビジネスでもシリコンバレーのスタートアップもサステナブルフードやオーガニックフードが賑わっている。テック企業を売ったお金でチョコレート屋を始めるとか、牛肉としか思えない完全なベジミートなどもある。このように食品と農業はサステナブルビジネスのセクターでもあるのだ。

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